ごあいさつ

阪谷 綾子理事長阪谷 綾子

輝いた未来を手に入れてください

 混沌として不鮮明な情勢が、昨今の日本のみならず世界にも影を落としています。しかし、どのような時代でも、私たち人類は力強く生き抜いてきました。

 このように底力を発揮できる人々は、確固たる基礎知識に支えられた教養、倫理感、そして心身共に頑強な基礎体力を兼ね備えています。このような人々を多く輩出してきた興譲館は、その創設以来160年以上の永きに亘り、朱熹による白鹿洞書院掲示をその教育の理念として、時代の移り変わりを敏感に察知しながらも、その軸をぶれさせること無く、地域とご家庭のご協力のもと、教員は指導を常に工夫し対話を繰り返しながら、生徒一人ひとりの個性を大切に、生徒の将来を見据えて、その自己実現のサポートをしてきております。地域と学校一体で整備された環境の下に高校生活を過ごしながら、勉強、スポーツのみならず、日々の学校生活で育まれた仲間達との友情もまた、興譲館で学んだ者たちの一生の宝となっています。

 正しい倫理観を養い持つということは、同時に無益な偏見や争いを自ずと退けていきます。なぜならば、人としての「あるべき姿」と「本質を見抜く力」を身につけることになり、自然と正しい行動が取れるようになるからです。これが興譲館の「徳育」の効果です。そこにもう少しだけ努力を要するとすれば、それは「思い切って行動すること」と、「変わる勇気を持つこと」でしょう。これはまた国際相互理解にも役立ち、世界を相手に堂々と渡り合えるようになることに繋がっていきます。

 このような経験をして、その後も自分に磨きをかけて、花開き世界に羽ばたいている先輩たちが沢山いる「興譲館family」の一員に加わり、輝いた未来を手に入れて頂きたいと願っております。

石下 景教学校長石下 景教

生徒が一番、教師も一番

 1853年(嘉永6年)7月8日、日本に大事件がありました。すなわちマシュー・ペリーが率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊が、蒸気船2隻を含む艦船4隻で江戸湾浦賀に来航した事件です。人々は産まれて初めて見る巨大な蒸気船「黒船(くろふね)」に、度肝を抜かれたに違いありません。我が国では、この事件から明治維新までを主に「幕末」と呼んでいます。

 黒船来航から3ヶ月に満たない10月1日に創立したのが、郷校「興譲館」です。

 興譲館は、嘉永6年の創立以来、儒学者たる初代館長 阪谷朗廬先生の品格を感じさせる学校であり続け、今や「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」、県下屈指の伝統校であります。

 これからも興譲館は、日々新たに変化し続けます。

 先人達の篤き想いを胸に、日本一の伝統校として、興譲館高校は、「生徒が一番、教師も一番」になる学校を目指します。あなたも私たちと一緒に興譲館高校を創りませんか?

 あなたは何の世界で一番を目指しますか? 学業ですか、それとも部活動ですか? 笑顔で一番、挨拶で一番、親孝行で一番、社会貢献で一番……。自分自身の持ち味を大切に、常に「一番」を目指して生徒も教師も互いに学びあい、ともに成長していく興譲館高校を実現しましょう。

 現在において「黒船」は、これまでの常識を覆すような、国内に大きな衝撃をもたらす海外からの新しい計画、政策、新製品などに対する比喩的表現として使われています。その表現には、何も変わろうとも変えようともしない旧態依然とした姿勢や考え方を打破するのに不可欠な、プラスの意味合いも含まれているのではないでしょうか。

 その意味として、「興譲館高校は教育界の黒船となるか」、どうぞご期待下さい。